シンガポールで働く~転職事情~

Vol.10
Fellows Creative Staff Singapore Pte. Ltd. エージェント/マネージングディレクター
Junya Oishi
大石 隼矢

Fellows Singapore Creative Staff Singapore PTE. LTD.代表の大石隼矢(おおいしじゅんや)です。
いつもコラムをお読みいただきありがとうございます。第9回に引き続き、これまでとは別の視点でシンガポールやASEANについてお伝えしてまいります。
シンガポール人男性は、18歳から2年間兵役に服する義務があり、またその後も10年間は定期的に数日間、軍隊トレーニングに参加します。
日本との違いは、もちろん他にもたくさんありますが、転職についてはどうでしょうか。

シンガポールの転職は日本とどう違う!?
A.
シンガポールでは、転職が当たり前。転職をしながら自身のスキルや役職、給与を高めていく傾向にあるようです。

終身雇用という考え方がまだベースに残っている日本とは違い、シンガポールは転職文化と言っても過言ではありません。毎年4月に一斉に新入社員を迎える新卒採用のようなものもなく、代わりに学生時代からインターンで企業に就労する経験を積んでいる人が多いです。企業もインターンを積極的に採用しているようで、求人サイトにも頻繁に掲載されています。
これは、フェローズにご登録くださっている、あるシンガポール人の方に実際に聞いたのですが、シンガポール人の多くが転職に求めるものとして「待遇アップ」と「役職」が最も重要なことだそうです。給与額が100ドルでも高い方が良いですし、役職も現職よりも上のランクを求めるそうです。日本だとグループリーダー、課長、次長、部長、といったような序列があると思いますが、シンガポールでは職種にJunior-、Senior-、Executive-、と言った冠を付けてランクを区別しているようです。人材系の仕事をしている私としては、こういった点も細かくヒアリングしていかなければいけません。

シンガポールで転職する時に履歴書にはどんなことを書けばいいの?
A.
基本的には日本と同じです。転職の時に作成するものではなく常にアップデートしつづけるもの、という考え方の違いがあります。

私も当初は驚いたのですが、シンガポールの人たちは自分の履歴書を手元に持っていて、それを常にアップデートしています。日本ですと「転職しようかな、そうだ履歴書を書かなきゃ」というような流れが多いかと思います。転職が盛んに行われているシンガポールでは、大学卒業後も就労の傍らスクールや専門学校、大学院などで勉学に励む方も多く、自分の履歴書=名刺のような印象を受けます。
履歴書の内容は、日本の履歴書と大部分は似ています。学歴、職歴、使用できるソフトとレベル、etc.従事した仕事内容をこと細かく記載する方もいれば、簡潔にまとめている方もいます。
シンガポールの採用でよく求められるものとしてReference(リファレンス)があります。日本同様、これは採用担当者が応募者の人物像や過去の評価を知るために使うもので、応募者自身が自分のRefereeを2名程度準備しておく必要があります。現職の同僚や上司でもよいですし、出身大学の先生からのReferenceを提出する方もいます。

クリエイティブ職で提出する履歴書の内容にはどういったものが必要?
A.
ポートフォリオは必須。SNSや自分の紹介サイトを作って掲載している人も多いです

クリエイティブ職を専門領域としているフェローズですので、私は多くのクリエイターとも接しています。ご自身が手掛けたグラフィックやウェブサイト、SNS上でのキャンペーンなど、必ず提出を求められますので、履歴書と同様にシンガポールの方々は自身のポートフォリオ(作品集)を常にアップデートしているようです。
多くのクリエイターがそうであるように、シンガポールでも自分の作品には思い入れがありますし、その作品を軸に面接時も広く深く話がはずみます。自分の実績やスキルを視覚的に見せるポートフォリオは必須です。その作品自身が思いを語るようなものだとさらにいいですね。

 

まとめ

今回は、シンガポールの転職事情について日本との違いに触れながら書いてみました。終身雇用や新卒一括採用が長らく続いてきた日本でも、時代の流れと共に転職シーンは変わってきています。シンガポールの転職に携わり知り得た多くのことの中でも、「自分のキャリアは自分で獲得しに行く」という強い意志がこちらで生活している人々の根底にあるということは非常に印象的です。
これまでの日本では新卒で採用されると手厚くフォローしてもらえたり、待遇も毎年上がっていったりすることが当たり前でしたので、いざ転職となるとあたふたしてしまいがちな人も多かったのではないかと思います。今回のシンガポールの転職事情で取り上げたことの中でも、例えば自分の履歴書を常にアップデートしていく方法に変えてみることで、自分の将来設計を見直す機会になるかもしれませんね。

次回はシンガポールの転職事情2として今回触れられなかった、選考の準備や面接対策などについて触れてみたいと考えています。(内容は予告なく変更になる可能性がございます)
引き続き当コラムをよろしくお願いいたします。
転職・採用のご相談もお待ちしています。

プロフィール
Fellows Creative Staff Singapore Pte. Ltd. エージェント/マネージングディレクター
大石 隼矢
1990年 静岡県焼津市生まれ。小さいころからサッカーに魅了され、日韓ワールドカップで来日したデイビッド・ベッカムの話す英語に衝撃を受け、自分も話せるようになりたい!と大学は外国語大学へ。2010年カナダ・ウエスタンオンタリオ大学へ交換留学。2012年株式会社フェローズ入社。ブロードキャスト・ビジュアルセクション。2020年4月にフェローズ初の海外拠点であるFellows Creative Staff Singapore Pte. Ltd.の責任者に就任。好きなバンドはOasis、最近の趣味はNetflixで英語学習、尊敬する歴史上の人物は吉田松陰と白洲次郎、好きな食べ物はカレーライスとらっきょう、嫌いな食べ物はかぼちゃと大学芋、みずがめ座B型、佐々木希とジェームズディーンと富岡義勇(鬼滅の刃)と同じ誕生日。
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