沖縄のぜんざい、最近ちょっと好き。

沖縄県
ライター
沖縄あれこれ
仲濱淳

沖縄は連日30度を超え、夏真っ盛り。そんなときに恋しくなるが、冷たいスイーツ!ということで、かき氷を求めて、那覇の老舗甘味処「千日」へ。

ここのお店のメニューは「ぜんざい」と名のつくものが多い。この「ぜんざい」、沖縄に住み始めた当初からつい最近まで、非常に抵抗があった食べ物の一つ。だって、ぜんざいといえば、小豆を甘く煮た汁の中に、おもちや白玉が入った、あのお汁粉みたいなものを想像しますよね?しっかり甘くて温かいものを想像しますよね?でも沖縄のぜんざいはというと・・・ものすごく悪い言い方をすると、氷でうっすーい味になって冷たくなっちゃった汁粉。

小豆ではなくて金時豆を甘く煮たものが沖縄のぜんざいだそうで、「ミルク金時」とか「イチゴ金時」というのは、かき氷の下に、このうす甘い金時豆が隠れ、上から練乳やシロップがかかったもの。

ぜんざいと聞くと、ないちゃーの口はあんこを期待してしまうんです。でも、沖縄のぜんざいは、なんとなく甘くて、パンチがない、物足りない。

しかし、蒸し暑い沖縄の夏。年齢のせい?悲しいかな、年々この暑さがつらくなる。となると不思議なことに、このぜんざいがすっと喉を通るんです。さわやかな清涼感に包まれるんです。甘すぎなくていいんです。

「夏はやっぱり、ぜんざいだよね」と初めて思ってしまった、今年の夏。

プロフィール
ライター
仲濱淳
雑誌、WEBマガジン編集職を経て、フリーランスライター兼編集者として沖縄で活動中。アラフォーだけどいつまでたっても中2病が抜けないのが悩み。

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