今話題のポテトサラダ 作るのはこんなに大変!

神奈川県
フリーライター
youichi tsunoda
角田陽一

ポテトサラダ
作るのは簡単?

「母親だったらポテトサラダくらい自分で作ったらどうだ」

母親の多忙さを理解しえない男性の心ない発言がツイッター上で紛糾し、一躍注目されるに至ったポテトサラダ。
実際、ポテトサラダはパパッと作れるような料理ではない。
野菜を洗って刻み、色よく取り合わせて市販のドレッシングをかければ「それなり」に見えるのが生野菜サラダ。
かたやジャガイモは生で食べられる食材ではない。
作るのは本当に大変だ。

 芋を茹でるにも
コツがいる

まずジャガイモをタワシで洗う。
窪みの部分、芽が吹き出す部分には毒素が含まれる場合もあるので丹念に取り除いたうえで火を通す。
現代的な方法では、ラップで包んでレンジアップ。
だがこの方法だけでは火の通りにムラができる可能性もあるので、レンジにかけた上で、改めて熱湯で茹でる。

 具材はお好みで
下ごしらえはお忘れなく

同時進行で、具材の準備。
キュウリは薄い輪切りにして塩でもみ、水気を絞り出す。タマネギはみじん切り。
これが「基本の具材」だろうが、それでは色合い&味わいに乏しい
となればニンジンにコーン、あるいはベーコンにハム、ゆで卵にグリンピース。ニンジンは小口切りにして茹でる。

 茹で卵作り
ただ茹でればいいわけじゃない

そして卵も茹でる。
冷蔵庫から出した卵をいっきなり熱湯に入れれば殻は熱の激変に耐え切れずに割れて中身が流れ出しメチャクチャ。
なので卵は冷蔵庫から出してしばらく常温で放置し休ませた上、鍋に張った冷水に弱火で徐々に加熱し、やがて沸騰に至る。
沸騰してからの茹で時間は6分。
ここで「半熟から固ゆでの中間」あたりの絶妙な茹で加減になるので、湯から揚げる。

茹で上がった卵を椀かコップなど深みのある容器に入れて細かく振り回し、殻の全体に細かいヒビを入れる。
その上で、しばらく冷水に漬ける。完全に冷え切るまで漬ける。
この工程を怠れば、「殻がむけない。無理に剥いたら白身まで殻に付いてボロボロ」なんて悲惨なことにあいなる。
きちんとヒビを入れて冷やした卵ならばツルリと剥ける、「卵に目鼻」な美形イケメンな茹で卵になるのだ。
きれいに殻をむいたら、白身はみじん切り、そしてホクホクした黄身はすり潰す。

 芋がゆであがったら
いよいよ本番

一方でレンジアップした上、再度熱湯で茹でたジャガイモ。
竹串を刺してみて、内部までスッと通り、皮にひび割れが入れば「完全に火が通った証拠」だ。
ここで湯から上げて皮をむく。もちろん、手を火傷しないよう多少冷ました上で剥く。

 芋の皮を剥いたら、ここからが本番。
大きめのボウルに芋を入れ、すりこ木で大まかに潰す。

そしてあらかじめ用意した具材

キュウリ

タマネギ

 

それに加えてお好みで

コーン

ニンジン

グリンピース

ゆで卵

ハム

 

これらを加えて「さっくり」と混ぜる

味付けの基本は、もちろんマヨネーズ。そしてキュウリに残る塩気

それに胡椒、あるいはマジックソルトでも加えれば風味に深みが生まれるだろう。

 

調味料を加えてさらに「しっかり」混ぜる。

これで

 

ようやっと完成!

 

どんなに時間短縮しても30分は必要だ。

大半だ大変だ。
掃除に洗濯、そして自身のお仕事にも余念がない主婦には、小一時間のロスは痛い。
それでも美味いポテトサラダ。

 

 

 

 

プロフィール
フリーライター
角田陽一
北海道出身。2004年よりフリーライター。アウトドアや、北海道の歴史文化を中心に執筆中。著書に『図解アイヌ』(新紀元社 2018年)、執筆協力に『1時間でわかるアイヌの文化と歴史』(宝島社 2019年)、『アイヌの真実』(2020年 ベストセラーズ)など。

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