日本の伝統文様には様々な意味が込められているのはご存知でしょうか。

長寿を願う柄、子供の成長を願う柄、お正月などおめでたい時に使用される吉祥文etc…。

今日は「千鳥」柄をご紹介します。

千鳥はチョコチョコと歩く姿が印象的な千鳥科の鳥の総称です。ちどり足の語源でもあります。
千鳥は水辺で見かける機会が多いので、波の文様と描かれる事が多くあります。
その場合「波千鳥」と呼ばれる事もあります。
また、「千」という字から千の鳥、沢山の鳥として表現される事もあります。

とても可愛らしいビジュアルですが、荒波を乗り越える様は力強さを感じませんか？

この波千鳥、波を世間や困難に見立てて、「困難を共に乗り越える」という意味が込められています。
夫婦で困難を乗り越えるという願いを込めて、家内安全や夫婦円満の願いと共に使用される事もあります。

千鳥＝千取りと語呂合わせで、目標達成や勝運祈願の文様としても使用されます。

上述したとおり、波千鳥は夫婦円満の文様でもありますが、私は番に限らず使用しても良いと考えています。「千の鳥＝みんな」で困難を乗り越えるという。

今世間では先の見えない不安が蔓延しています。例のウィルス、いつ沈静化するのでしょう・・・。
各自の体調管理も大事ですが、助け合うのも必要な事。
共に困難を乗り越えましょうね。