WEB・モバイル2019.09.25

自由に詠めばニューウェーブ短歌

東京
WEBクリエイター
日本文化×デザインあれこれ
いのうえ

5・7・5・7・7の31文字から成る短歌。国語の授業で習った方も多いのではないでしょうか。

短歌は難しそう、敷居が高い、あるいは美しい言葉で詠まなければ・・・!なんて思っていませんか?

そんなあなたには短歌を口語体でポップに表した「ニューウェーブ短歌」をおススメします。

誰もが抱える感情、季節の移り変わり、日常の一コマなどを自由に表現すれば良いのです。
31字に収めるのが難しい?大丈夫です。字余り、字足らずもよくある事なんです。

私は短歌が好きで疲れた時なんかに歌集をパラパラを捲ります。
短い言葉の中に深い共感や、斬新なものの見方を垣間見る事ができて面白いのです。

今日は私の好きなニューウェーブ短歌の歌人を2人紹介します。

穂村 弘(ほむら ひろし)

ニューウェーブ短歌と言えばこの方。エッセイストとしても活動されています。

ほんとうにおれのもんかよ冷蔵庫の卵置き場に落ちる涙は(穂村弘)

私が穂村さんを知ったのは、実は短歌ではありませんでした。
「車掌」というショートストーリー集。寺田克也さんのイラストと相まって独特の世界が広がっています。

ドアがあいて
車掌が入ってきた
座っているぼくの目を覗き込みながら

てにもつをいまいちどおたしかめください

あいまいにうなづいたとたん

がっ

と車掌の指が

ぼくののどに食い込んだ

なん、と、いう指の、太、さ

(車掌/著:穂村弘×絵:寺田克也より引用)

ありえない。だけどこんな事あったら面白いかも?というワクワクが潜むショートストーリー集です。
漢字と平仮名の使い分け、句読点の打ち方など日本語の表現の広さを教えてくれます。

そんな穂村弘さんですが、昨年17年ぶりの歌集を出版しました。
界隈ではとても有名な方なので、そんなに長い間出版されていなかった事に驚きです。
「水中翼船炎上中」(講談社)興味の有る方は是非目を通してみて下さいね。

「美」が虫にみえるのことをユミちゃんとミナコの前で言ってはだめね(穂村弘)

木下龍也(きのした たつや)

きみを嫌いな奴はクズだよ

木下さんが2016年に出版された歌集のタイトルです。
なんだかドキリとしませんか?
短くて刺さる。そんな作品が多い歌人さんです。

穂村さん同様、ユニークな切り口でストーリー性のある短歌も多くあります。
歌の背景を自ずと想像してしまう。そんな歌を詠む方です。

立てるかい 君が背負っているものを君ごと背負うこともできるよ(木下龍也)

この歌が大好きで大好きで定期的に思い出します。
こういう強さを持った人になりたいなぁと。

木下さんは、「あなたのための短歌1首」としてオリジナル短歌を販売しています。
定期的に募集していますが、すぐに完売してしまうので気になる方は木下さんのTwitterなどをマメにチェックしてみてくださいね!

あとがきに「ぼくを嫌いな奴はクズだよ」と書き足すイエス・キリスト(木下龍也)

短歌って楽しそうだなと思ったら、ぜひトライしてみてください。
好きな歌人を探してみるも善し、詠んでみるも善しですよ。

プロフィール
WEBクリエイター
いのうえ
WEBクリエイター(デザイン/コーディング) サイトリニューアル、デザインの他、企業系大規模サイト制作・運営などに携わる。fellowsでのセミナー講師経験もあり。 ここでは個人的に情報収集・発信している日本文化とデザインについて紹介していきます。

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