Bye Bye. 2020 / 南米のストールと段ボールの話

東京
コピーライター
TOKYOそういえば日記 22
コジマカツヒコ

みなさん、クリスマスプレゼントは何でしたか?

 

私は私に、こいつを買ってあげました。

ザ・イノウエブラザーズ〕のマルチカラーストール。ボリビア製。

 

うまく撮影できなかったので購入元の写真を転載させてもらいますが、

どうです? きれいでしょう?

デザイナーが全体のベース色だけは指定するのですが、

あとは現地の織り手の感性で自由に色が選ばれているそうです。

ボリビアの人たちだからこそ出せるこのカラーリング。カラフルなのに

昔からの暮らしに根付いた温かみのようなものを感じます。

 

2020年は、、たぶん来年もですけれど、やっかいなあのウイルスとの

戦いがあるではないですか。このストールの神々しい色彩が、なんかこう、

疫病退散や厄除けに御利益がありそうな気がして。

 

それと、買った理由のもうひとつは現地の人たちとのフェアな関係づくり。

 

〔ザ・イノウエブラザーズ〕はデンマークで生まれ育った

井上兄弟によるデザインアートスタジオなのですが、彼らが目を向けたのが

古くからアルパカの飼育で生計を立てている南米・ペルーやボリビアの人びと。

井上兄弟はそこに「ダイレクトトレード」という、中間業者を省いて生産者と

直接取引をするシステムを導入し、現地の人達の貧しい賃金問題を解消しようと

取り組んでいらっしゃいます。いわゆるフェアトレードですね。

 

だったら買うぜ。いや買わせていただきます。

 

商品そのもののクオリティも素晴らしくて、軽くてあたたか。洗濯もOK。

何よりファッションにずぼらな自分には、これをグルンと巻くだけで

コーディネートがなんとなく完成してしまう。

着古したセーターにだって、、いや、むしろ着古したセーターのほうがいい。

 

いい買い物をしました。ありがとう井上兄弟、ありがとうボリビアの人たち、

ありがとうミラバケッソ(アルパカ)。

 

で…….届いた段ボール箱に、ちょっとやられました。

 

都心の雑踏へ買い物に繰り出すのは避けたかったので

ZOZOTOWNから注文したところ、いつもの黒い段ボール箱ではなく、真っ白。

側面にはこう書いてあります。

Bye Bye. 2020

 

さらに箱を開けると、こんなメッセージが。

今の自分の気持ちとまったく同じだったので、年末のご挨拶に代えて

下に書き記します。みなさん、心穏やかな新年をお迎えください!

 

 

ことしはクリスマスも集まれないし、

ろくな年じゃなかったですよね。

なぜこんな事になっちゃったんですかね。

にゅーのーまるって言われてもね。

まあ、色々なことがあった2020ですが、

けっかてきに新しい年を迎えられたらそれで幸せ

なのかもしれません。そして、みんなで笑って「あの頃なー」なんて

いえる日が、はやく来ることを願いましょ。

 

Bye Bye. 2020

 

プロフィール
コピーライター
コジマカツヒコ
30数年前、マスコミ電話帳を片手に「使ってくれませんか?」の電話勧誘を繰り返し「ゆ」のページに書かれていた制作会社に潜入。流通やメーカーのハウスエージェンシー、広告代理店を経て独立。得意領域は流通小売・メーカーの広告や販促ツールいろいろ。趣味は水泳と愛猫の育成、お酒と無駄話。お仕事のご依頼は kojimakatsu@icloud.com までメールくださいませ。

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