緊張とリラックス

東京
ライター
来た、見た、行った!
かつらひさこ

どうしても緊張してしまう、という時がたまにやって来る。

ある日突然やってきたり、じわじわとゆっくりやってきたり、毎度パターンは違うが、とにかく時々来る。

 

例えば、仕事。

「〇〇をお願いします」と言われた時、できるかどうかを考えずに「はい」と言ってしまう(悪い癖だ)。

そこから「あ、結構大変じゃないか」と気づき、辻褄を合わせるために、どうにかしてできる方法を考える。

これまでは何とかなってきたというかどうにかして何とかしてきた。

が、何ともならなかったらどうしようという緊張感にはいつまでたっても慣れない。

 

例えば、子供の受験。

今回は自分の将来がかかっているのをひしひしと感じているのだろう。

自信がない、受かる気がしないとつぶやき、疲れた表情を毎日している子供を見守るうち、私が受験するわけでもないのに、なぜだか緊張が止まらなくなった。

こちらはできるだけいつも通りの態度で軽口を叩き、ごはんを作るくらいしかできない。

 

緊張とかプレッシャーは、来てほしくないのに、来る。

なので、ある時から「そういうものだ」と思うようになった。

どうしたってするものはするので、下手に抵抗しないようにした。

その上で気休めになることをいくつか見つけた。

 

意外に効いたな、と思うのは深呼吸。

呼吸というのは侮れず、息を吐けるだけ吐き切り、その後思い切り息を吸う。

また吐き切る、を繰り返していると体の力が抜けて、良い感じにぼんやりできる。

 

仕事の一部でもあるが、文章をやたらに書き殴るというのも緊張が和らぐ。

緊張だけでなく、悩みや怒り、恐れなど、一見ネガティブな感情を持った時、なぜそんな感情を持つのか。

本音というのは少々奥の方にあることが多く、それを引っ張り出すのに、書くことは有効だったりする。

 

時間があれば、好きなカフェで温かい飲み物を飲んで、ぼーっとするのもよい。

昨日はドトールにてジンジャーハニーティーでひと息入れた。

この季節に嬉しいメニューだ。

 

逃れられず、ある程度は付き合わざるを得ないものはいくつかあるが、緊張は自分にとってその中のひとつ。

季節の風邪のように「あ、またか」と感じられるようになれたらと願う。

プロフィール
ライター
かつらひさこ
1975年札幌市生まれ。自分が思い描いていた予定より随分早めの結婚、出産、育児を経て、6年前からライティングを中心とした仕事を始める。毒にも薬にもならない読みやすい文章を書くことがモットー。趣味はクイズと人間観察。

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